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移住後の暮らし
移住から3年、暮らしはどう変わったのか。 「肩の力が抜けた、というのが一番ですね」と村本さん。 最も大きな変化は、子どもと過ごす時間。車社会のため送迎が必要になりましたが、それが逆に家族のかけがえのない時間になりました。 「子どもたちが『空きれい』『今日の月、まん丸』『星すご!』って窓の外を見ながら話すんです。見ようとしなくても、向こうから飛び込んでくるので。昔はそういうことにもなかなか気づけず、保育園の送迎に送る時間も、早く早くみたいな感じでしたけど・・・なんだか、気づいたらそう変わっていました」 子どもたちも転園・転校という環境変化を経験しましたが、それをポジティブに受け入れたそうです。キャンプなどアウトドア体験を重ねてきたこともあって、虫や寒さを嫌がることはなかったそうです。 冬の寒さは確かに厳しいですが、床暖房を入れたことで家の中は快適。空気が澄んだ冬の山の美しさが、寒さを補って余りある魅力となっているといいます。 「春に向かって緑が徐々に山を上がっていく景色も、『もののけ姫』で最後の自然が再生するシーンみたいで好きです」
北杜市にある八ヶ岳高原大橋
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移住がもたらした価値観の変化
移住は、村本さんの仕事のスタイルや価値観にも変化をもたらしました。 もともとオンラインで全国の個人事業主や中小企業にブランディングを教える仕事をしていたため、場所に縛られない働き方はすでにできていました。 しかし、移住したことで、「仕事と暮らしは切り離せるものではなく、緩やかにつながっている」という考えが生まれます。 そんな着想から生まれたのが、2023年に完成した「ヒュッゲの森」。宿泊施設とワークスペースを兼ねた一棟貸しの施設です。 ヒュッゲの森は、村本さんが主宰するブランディングスクールの受講生が合宿で訪れたり、企業のビジョン合宿の場として利用されています。 入って手前がワーク棟、奥がライフ棟。採光の良い通路によって、二つの空間が緩やかにつながっています。 「仕事とプライベートを完全に分けるのではなく、両方が行き来するような生き方・働き方がいいと思って、こういう構造にしました」 そんな工夫もあって、会議室では出てこないような会話が自然に交わされ、キッチンで一緒に料理を作りながら新しいコミュニケーションが生まれる場になっています。 ~Vol.4に続く~
ヒュッゲの森
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